サイトコンセプトの重要性
公開日:2018/09/28 更新日:2022/09/09
ホームページを制作するうえで、重要な要素の1つが「サイトのコンセプト」です。
コンセプトをしっかり固めずに制作を進めてしまうと、誰に何を伝えたいサイトなのかが曖昧になり、公開後も集客やコンバージョン率のアップなど目的を達成しにくいサイトになってしまいます。
改めてサイトコンセプトの重要性を認識するとともに、具体的にどうやってコンセプトを決めていくのかを紹介しましょう。
なぜコンセプトが大切なのか
ホームページは、双方のやり取りができるコミュニケーションツールですから、誰かに対して何らかのメッセージを送り、そのレスポンス(反応)を得ることを目的としています。
この目的を達成するために設けるのが、コンセプトの重要な役割です。
逆にコンセプトを定めていないホームページとは、メッセージを届ける相手が決まっていないので誰にも届かず、当然何の反応も得られないサイトということになります。これでは、高いお金をかけてホームページを制作する意味が半減するでしょう。
また、ホームページ制作時にもコンセプトは重要な役割を果たします。
一般的にサイトの制作には、Webディレクターやデザイナー、コーダーなど複数の人が携わっています。これらの人たちが、同じ目的・方向を目指してサイトを制作するための指針となるのが、コンセプトです。
もしコンセプトを定めなかったら、制作関係者に共通認識が持てず、デザインもコンテンツも統一感のないホームページができあがるでしょう。当然、ユーザーには何も伝わらず、何の目的も達成できないサイトになるのです。
ホームページ制作におけるコンセプトとは、明確な方向性を定める指針であり、ユーザーとコミュニケーションを取りながら目的を達成させるためにも重要な要素なのです。
コンセプトを決める際に最低限おさえておくポイント
ホームページ制作時のコンセプトを決めるとき、重要な要素となるのが「目的」「ターゲット」「イメージ」の3つです。これは最低限おさえておくべきポイントですから、サイト制作時にはしっかり考えて決めておきましょう。
目的を決める
認知度アップ(ブランディング)、資料請求や会員の獲得、商品・サービスの販売申込み、コスト削減など「そのホームページで何を達成したいのか」という目的を決めましょう。
ホームページ制作会社は、その目的を達成するためさまざまな施策を提案します。ブランディングが目的であれば高級感のあるデザインを提案してくれるでしょうし、資料請求や販売促進であれば、問い合わせフォームへのスムーズな導線を構築してくれるでしょう。
ターゲットを決める
ホームページに掲載するメッセージを誰に伝えたいのか、というターゲットを決めることも重要なポイントです。
例えば、会社紹介のコンテンツを作る場合、新卒採用向けと投資家向け(IR)とでは内容もデザインも異なります。新卒採用なら写真やアイコンを多く用いてわかりやすく伝える必要がありますし、投資家向けなら図表を交えて会社の信頼性をアップさせるコンテンツを考える必要があります。
男女や年齢層、役職、年収、地域などメインターゲットの属性にあわせて制作することで、目的達成を実現しやすいサイトが制作できるのです。
イメージを決める
ホームページは、企業の顔ともいわれます。例えば、TOPページに使われているカラーやメッセージなどから、「信頼性が高い」「親しみやすい」など、その会社の第一印象が決まるのです。
このように、ユーザーに対してどんなイメージを与えたいかということも、重要なコンセプトの1つです。
具体的なイメージが思い浮かばない場合は、他社のホームページをできるだけたくさん見ましょう。その際、ユーザーにどんなイメージを与えたいのかという点に着目しながら見ると、その会社の社風や特徴も見えてくると思います。そのなかから、自社の目指したいイメージに近いホームページをいくつか選び制作会社へ伝えることで、相違の少ないサイトが制作できるでしょう。
まとめ
コンセプトは、ホームページ制作の柱となるものです。しっかり立てることで、ユーザーに正確なメッセージを伝えられますし、最終的な目的も達成しやすくなります。
コンセプトをじっくり考えることは、改めて自社の強みやビジネスモデルを見つめ直すきっかけにもなります。ホームページ制作する際には、時間をかけてでもコンセプトを明確に決めることをおすすめします。