ECサイトリニューアルで取り入れたいWebツール5選

クラウドサーカス編集部
公開日:2019/04/15 更新日:2022/10/02
ECサイトリニューアルで取り入れたいWebツール5選

以前、VRを活用したECサイトの事例を紹介いたしました。(過去記事:【事例付き】ECサイトのトレンド「VRコマース」とは?

BtoCばかりでなくBtoBにおいても、ECの市場規模は拡大してきています(「平成29年度 我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」経済産業省)

ECサイトの開設・運営には、ECショッピングモールに出店する方法と、独自に構築して運営する方法がありますが、いずれも機能面が進化してきており、対面接客では実現し得ないような利便性の高いツールが出現しています。

今回は、これからECサイトを立ち上げようという企業様、リニューアルをしようと考えている企業様向けに、ECサイトにぜひ取り入れて欲しいツールを5つピックアップしてご紹介します。

マーケティングオートメーション(MA)

マーケティングオートメーション(MA)とは、オフライン・オンライン(ホームページ、SNS、Web広告、ECサイトなど)にわたり、さまざまなチャネルにわたり散らばっている情報を一元管理し、見込客が商品・サービスを購入するまでの動きを把握・育成していくためのツールです。

マーケティングオートメーションをECサイトに組み込むことにより、広告出稿や在庫情報、顧客情報、アクセス解析といった情報を統合し、販売促進のための施策を自動化することができます。たとえば「在庫切れの商品ページを閲覧したユーザーには商品の再入荷時に通知のメールを送信する」「SNSで投稿されたキーワードに関する商品の広告出稿を増やす」といった具合です。

また、ユーザーのページ閲覧情報から見込客を発掘し、購入までメールマーケティングやSNSなどを使って育成するリードナーチャリングにも活用できます。

カゴ落ち防止ツール

カゴ落ち防止ツール

ユーザーが購入の意思をもって商品をカートへ入れたものの、なんらかの理由で最終的に決済画面で決済を実行しなかった状態を「カゴ落ち」といいます。

カゴ落ちの原因は、たまたま決済を実行しようとしたタイミングで急用が入ったりネット回線が悪くなったというようなときもあれば、直前になってやっぱり購入をやめようと思い直した場合もあるでしょう。

こうしたカゴ落ちの対策ツールには、カゴ落ち情報のレポート出力のほか、まだ購入が済んでいないことを知らせ、購入の続きを促すリマインドメールを送付する機能や、カゴ落ちした商品で自動的にバナー広告を作成する機能などがあります。

越境EC(海外ECパッケージ)

越境ECとは、その名の通り、国境を越えて通信販売を行うECサイトのこと。中国人観光客の爆買いを始め、インバウンドによる経済効果が脚光を浴びた頃から越境ECも注目されはじめました。しかし、越境ECには「言語対応」「決済」「物流」の3つの大きな壁が立ちはだかります。これらを解消してくれるのが海外ECパッケージです。

海外製のオープンソースのものから国産のものまでさまざまあり、言語や通貨に関しても、グローバル対応しているもの、アジア圏のみに対応しているものなど差があります。自社が目指す商圏に合わせて比較検討しながら選ぶ必要があります。物流に関しても、現地の物流システムとの連携があるもの、拡張機能として対応しているもの、連携のないものと分かれますので、注意が必要です。

チャット

チャットボット

Web接客ツールの一つとしてよく見かけるようになった「チャットボット」。チャットボットは人を介さず自動的にチャットを返信するもので、AIを搭載したものもあります。人件費を削減しながら営業時間外の対応もでき、顧客満足度の向上につながります。

チャットボットのデメリットとして、あらかじめ想定された登録情報以外の質問へは回答できないため、最終的なチャット受付窓口には人間のオペレーターを置いて、あらゆる質問に対応できる体制を作っておくのがベストです。

ユーザー心理として、電話やメールでの問い合わせよりもチャットの方が気軽に質問できることから、「購入前に疑問があったが、解決しないのでそのまま離脱してしまう」といった事態を避け、購入につなげることができます。

レコメンド

ユーザーの過去の購入履歴や商品の閲覧履歴といった情報から、そのユーザーが興味を持ちそうな商品を勧めるのがレコメンドツールです。顧客単価を上げるためには最適な機能だといえます。

レコメンドの軸としては2つあり、一つがクロスセル(関連商品を勧めて合わせ買いを狙う)、もう一つがアップセル(よりグレードの高い商品を勧めて購入金額アップを狙う)です。

レコメンドエンジンには「協調フィルタリング」「コンテンツベース・フィルタリング」、この2つを組み合わせたハイブリッドタイプがあります。もっともポピュラーなのが協調フィルタリングで、全ユーザーがアクセスしたすべての商品ページの履歴、ECサイト上で取った行動の履歴からおすすめ商品を選出する方法で、ほかのユーザーの傾向からそのユーザーが閲覧したことのない商品を勧めることも可能です。一方、コンテンツベース・フィルタリングは、商品属性とユーザーの関心を関連させるため、同じメーカーの商品や別メーカーの同じ商品を勧めることになり、同じ商品ばかりがレコメンドされるといったデメリットがあります。

まとめ

御社のECサイトに採用してみたいツールはあったでしょうか?

使用しているサーバや出店先のモールによっては、導入が難しいツールがあるかもしれません。もしも、導入によってこれまで抱えていた課題が解消できそうな場合は、サーバの乗り換えやモールの移転、もしくは独自ECショップの立ち上げを検討してみても良いかもしれません。

ぜひ、テクノロジーを活用して、ECサイトの売り上げ向上につなげてみてください。